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連接接地(共用接地)とは|種別の異なる接地をまとめてよい場合・いけない場合

・ 読了目安: 12分 ・ 編集: 電材サーチ編集部(編集・出典ポリシー)

この記事の結論

共用接地は複数の接地工事の接地線を1つの接地極につなぐ方式、連接接地は個別に打った接地極どうしを連接線でつなぐ方式で、どちらも接地を電気的にまとめる。まとめた接地に地絡電流が流れると「地絡電流×接地抵抗」の分だけ電位が上がり、つながる機器の外箱すべてに及ぶ。電技解釈第18条は建物の鉄骨等を共用の接地極にする条件を定めており、B種を他と共用すると大きな電流が接地線に流れるため、単独とするほうがよいとする実務解説がある。可否は実測値をもとに電気主任技術者と決める。

冒頭の場面・会話は、内容の理解を助けるための例示です。特定の現場・企業・案件を指すものではありません。

制御盤の増設工事が一段落したあと、敷地を一周してみたことがあるだろうか。裏の駐車場脇に一本、キュービクルの足元に一本、倉庫の外壁沿いにまた一本——増設のたびに「とりあえず接地棒を打っておけば安全だろう」と判断し続けた結果、いつのまにか敷地の際という際に緑色のアース線が這っている。担当者は苦笑いしながら言うものだ。「うちの敷地、接地棒の墓場になってますよ」。

冗談のような話だが、根は笑えない。棒が増えるたびに増えるのは緑の線の本数だけではない。掘削の手間、資材費、そして「この棒はどの機器のためのものか」を誰も正確に把握していない状態、という管理上の負債でもある。だから現場では早晩、こう考える人間が出てくる。「これ全部、1本にまとめられないのか」と。

その発想自体は、決して的外れではない。むしろ自然な発想だ。しかし、まとめてよい組み合わせと、まとめてはいけない組み合わせが存在する。そこを取り違えると、接地棒の本数を減らした代わりに、思わぬ危険な経路をつくってしまうことになる。

この記事でわかること

  • 接地極をまとめたいという発想がなぜ現場で生まれるのか
  • 連接接地・共用接地とは何か、両者の言葉の違い
  • 種別によって共用の可否が分かれる理由(高圧側の異常電位が低圧側に及ぶ経路)
  • A種とD種の共用が特に問題になりやすい理由
  • 共用が認められる条件(接地抵抗値・離隔距離の実務上の目安)
  • 独立接地との使い分けをどう考えるか

なお本記事は、接地の種類(A種〜D種)そのものの基礎解説は前提とする。A種・B種・C種・D種それぞれの対象機器と接地抵抗値の基準はアース(接地)工事の種類と施工方法にまとめてあるので、そちらを先に読んでおくと本記事の議論に入りやすい。

なぜ「1本にまとめたい」という発想が生まれるのか

理由は突き詰めれば2つに集約される。施工コストと、敷地スペースの制約だ。

接地棒を1本打ち込むには、掘削・埋設・接地抵抗の実測という一連の作業が発生する。設備を増設するたびにこの作業を繰り返していれば、当然コストはかさむ。加えて、都市部の工場やビルの機械室では、そもそも接地棒を新たに打ち込める土地の余白が残っていないことも珍しくない。既存の接地極に相乗りできるなら、それに越したことはない——この判断は、コスト意識としても現実的な制約への対応としても、理にかなっている。

問題は、その先だ。「相乗りできるなら、どの接地でも相乗りしてよい」と考えてしまうと、話が変わってくる。

連接接地・共用接地とは何か

複数の機器・回路の接地線を、1つの接地極(または一体化した接地系統)にまとめる方式には、大きく2つの呼び方がある。

共用接地は、複数の接地工事の接地線を、共通の1つの接地極に直接つなぐ方式を指す。連接接地は、個別に打設した複数の接地極それぞれの接地線を、連接線(接続用の導体)でつないで電気的に一体化する方式を指す。出発点が「もともと1つの接地極」か「もともと別々の接地極」かという違いはあるが、どちらも複数の接地系統を電気的に結びつけ、電位差を持たせないようにするという狙いは共通している。現場ではこの2つを厳密に区別せず、まとめて「共用接地」と呼ぶ場面も多い。

電気設備の技術基準の解釈は、異種の接地を分離することを一律に義務づけているわけではない。むしろ第18条第1項では、鉄骨造や鉄筋コンクリート造の建物の鉄骨・鉄筋を、A種〜D種などの接地工事の「共用の接地極」に使う場合の条件を定めている。建物の一部を地中に埋設し、導電性部分の間に等電位ボンディングを施すこと、A種・B種にも使う場合は人が触れる部分の間に50Vを超える接触電圧が生じないようにすること、などだ。つまり「接地はとにかく独立させておくのが正解」という単純な理解自体が、すでに一次資料とずれている。

ではなぜ、共用接地・連接接地という選択肢が存在するにもかかわらず、「何でもまとめてよい」わけではないのか。

種別によって共用の可否が分かれる理由——高圧側の異常が低圧側に届く経路

答えの中心にあるのは、地絡電流の桁の違いだ。

A種・B種接地は高圧・特別高圧側の設備、あるいは高低圧を変圧する変圧器の低圧側に関わる接地であり、対象とする電流は高圧系統の地絡電流(B種の接地抵抗値は1線地絡電流Igをもとに150/Igなどで決まる)や、避雷器が受け止める雷サージ電流だ。一方でC種(300Vを超える低圧機器)・D種(300V以下の低圧機器)接地は低圧機器の外箱などに関わる接地で、想定しているのは低圧側の地絡だ。

もし高圧側の接地極と低圧側の接地極を、抵抗値の検討なしに単純につないでしまうとどうなるか。高圧側で地絡や落雷が起きたとき、接地極の電位はその瞬間、地絡電流と接地抵抗の積の分だけ跳ね上がる。共用された接地系統は電気的に一体なのだから、この電位上昇は低圧側の機器の外箱にもそのまま伝わる。低圧機器のそばにいた作業者が外箱に触れていれば、本来は高圧側だけの出来事だったはずの電位上昇を、体を通して受けることになる。

「接地さえしてあれば安全」という直感は、ここで裏切られる。接地は電位をゼロに固定する魔法の装置ではない。電流が流れれば、接地抵抗の分だけ電位は必ず持ち上がる。共用接地の是非は、その持ち上がった電位が、共用している側の機器にとって危険な水準かどうかで決まる話であり、単純な良し悪しの二択ではない。

日本電気技術者協会の解説でも、複数の機器が接地母線を共用している場合、その母線上のどこかの機器内部で地絡が起きると、接触電圧(=地絡電流×接地抵抗)の分だけフレーム電位が上昇し、同じ母線につながる他の機器にも影響が及ぶ、という基本メカニズムが説明されている。これは低圧機器同士の共用でも起こりうる話であり、高圧・低圧をまたぐ共用ではなおさら影響の桁が変わってくる。

B種接地は、この点でとりわけ扱いに注意が要る種別とされる。電気主任技術者の解説によれば、B種とD種を単独で接地していれば、低圧機器で起きた地絡電流は大地を介してB種接地線に戻るため小さくなる。ところが共用にすると、地絡電流が大地の抵抗を経ずに接地線を通って戻る経路ができ、短絡電流と同じような大きな電流が流れてしまう。日本電気技術者協会の解説でも、B種とD種が共通の接地母線につながる例で、機器の接触電圧がB種とD種の接地抵抗の按分で決まることが示されている。だからこそB種は共用よりも単独とするほうがよい、という整理が実務解説では紹介されている。

A種とD種の共用が特に問題になりやすい理由

A種(高圧機器の外箱・避雷器)とD種(300V以下の機器の外箱・コンセントのアース端子)は、要求される接地抵抗値の桁からしてすでに大きく離れている。電技解釈第17条では、A種は10Ω以下、D種は100Ω以下(低圧電路で地絡時に0.5秒以内に自動遮断する装置を施設するときは500Ω以下)とされている。

この2つを近接して埋設したり、抵抗値の検討なしに接続したりすると、地絡や雷のときに低圧機器側の電位が上がる経路ができる。接地工事の専門会社も、共用接地では事故時の電位波及を考慮しなければならないとしている。避雷器が受け止めた雷サージがA種接地極に流れ込んだ瞬間、その接地極の電位は一時的に大きく跳ね上がる。すぐそばのD種接地極が独立していれば0V付近にとどまっていられたはずのところ、両者が電気的に結ばれていれば、D種側の機器の外箱にもその跳ね上がった電位がそのまま伝わってしまう。

厄介なのは、こうした電位上昇が「配線を間違えた」という単純なミスではなく、正しく接地工事をした上でもなお起こりうる、という点だ。独立させるなら接地極相互の影響をなくすための十分な離隔が必要だが、敷地の制限で影響が多少残るため、離隔距離は計画段階で検討する必要がある。設計解説には「異種接地は一律2m離せばよい」という扱いは避けるべきだ、という指摘もある。離隔が難しい狭小な敷地では、逆に離すのではなく、積極的に共用・連接して電位を意図的に均一化してしまう(等電位ボンディング)という設計判断が取られることもある。どちらを選ぶにせよ、「とりあえず近くにあるから」という理由だけで無検討に接続するのが、もっとも避けるべき進め方だ。

共用が認められる条件——接地抵抗値という共通のものさし

共用・連接を選ぶ場合、判断の軸になるのは接地抵抗値だ。実務解説でしばしば紹介される目安をいくつか挙げる。

  • 総合接地抵抗値が10Ω以下であれば、A種・C種・D種は共用できるという整理が、電気管理技術者の解説で紹介されている。B種は前述の理由から単独とするほうがよいとされる。
  • 電技解釈第18条第2項は、大地との間の電気抵抗値が2Ω以下を保っている建物の鉄骨その他の金属体を、非接地式高圧電路の機械器具に施すA種接地工事と、非接地式高圧電路と低圧電路を結合する変圧器に施すB種接地工事の接地極に使用できると定めている。日本電気技術者協会の解説によれば、高圧受電設備規程はこの条文をもとに、接地抵抗値2Ω以下のビル等の鉄骨を接地極とする場合にA種からD種までの共用接地を認めている。
  • 内線規程1350-13では、漏電遮断器で保護される電路と保護されない電路の接地線・接地極は共用しないが、2Ω以下という低抵抗の接地極を使用する場合はこの限りではない、という内容が電気管理技術者の解説などで紹介されている(内線規程自体は有償の規格のため、本記事では条文全文の引用はしない)。

数字だけを見ると「2Ω」「10Ω」という基準が独立して並んでいるようだが、共通しているのは「接地抵抗値を十分に低く抑えれば、地絡電流が流れ込んでも電位上昇そのものが小さく収まる」という一点だ。共用してよいかどうかは、種別の組み合わせという表面的なルールではなく、その組み合わせで実際にどれだけの電位差が生じうるかという実測ベースの話に、最終的には収斂する。

ここで挙げた数値のうち、2Ω(電技解釈第18条第2項)以外は、民間規程を紹介する解説記事に見られる実務上の目安であり、法令の条文そのものを引用したものではない。実際の現場では接地抵抗の実測値、建物構造(鉄骨・鉄筋コンクリートの導通状態)、接続される機器の絶縁強度によって判断が変わるため、共用の可否そのものは電気主任技術者、または電気保安協会等の外部委託先に必ず確認してほしい。

独立接地との使い分けの考え方

ここまでの話を踏まえると、独立接地を選ぶべき場面がどこにあるかが見えてくる。

  • 高圧側と低圧側をまたぐ場合——A種・B種側の接地極と、C種・D種側の接地極を安易に共用・近接させると、電位上昇が低圧機器側に及ぶ経路になる。共用するのであれば、接地抵抗値を十分に低く抑えたうえでの意図的な等電位化として設計する。
  • ノイズに弱い精密機器・計測機器——他の機器の地絡電流やノイズが接地線を伝って侵入すると誤動作の原因になる。この種の機器では、感電防止目的の接地(D種等)を省略してよいという意味ではなく、別系統として独立させる設計判断が取られることがある。接地工事の専門会社も、接地の目的によっては独立接地でなければならない場合があるとしている。
  • 漏電遮断器で保護される回路とされない回路が混在する場合——内線規程が示す「原則共用しない」という考え方の対象になる。2Ω以下の低抵抗接地極を用いるなど、条件を満たした上での共用にとどめる。

逆に言えば、「独立接地でなければ法令違反になる」という理解も、「共用すれば必ず危険になる」という理解も、どちらも一次資料の内容とずれている。電技解釈は共用を条件付きで認めており、条件を満たさない共用が危険なのだ。この境界線を、種別の名前だけで判断せず、接地抵抗の実測値と接続される機器の特性から判断する——それが実務における唯一の正確な進め方になる。


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よくある質問

連接接地と共用接地は同じ意味ですか?

厳密には別の言葉です。共用接地は、複数の接地工事の接地線を1つの共通の接地極につなぐ方式を指します。連接接地は、個別に打設した複数の接地極それぞれの接地線を、連接線(接続用の導体)でつないで電気的に一体化する方式を指します。どちらも複数の接地を電気的に結びつけて等電位に近づける点は共通しており、現場では区別せず「まとめる」という意味でひとくくりに呼ばれることも多いですが、由来が違う言葉だと知っておくと資料を読むときに混乱しにくくなります。

A種とD種の接地を共用してよいか、誰に確認すればよいですか?

現場の判断だけで決めず、選任された電気主任技術者、または電気保安協会等の外部委託先に確認することをおすすめします。共用の可否は接地抵抗値の実測値、建物の構造(鉄骨・鉄筋コンクリートの導通状態)、接続される機器の絶縁強度や許容できる電位差によって変わり、一律の正解があるわけではありません。特に高圧受電設備を持つ施設では、電気設備の技術基準の解釈や内線規程の要件を踏まえた個別判断が必要です。

総合接地抵抗値が10Ω以下なら、どの種別でも共用できますか?

電気管理技術者の解説では、総合接地抵抗値が10Ω以下ならA種・C種・D種は共用できる、という整理が紹介されています。ただしB種接地については、共用にすると地絡電流が大地を経由せず接地線を通って戻るため、短絡電流に近い大きな電流が流れてしまうとして、単独とするほうがよいとされています。これらは内線規程・高圧受電設備規程などをもとにした実務上の整理で、表現は資料によって異なるため、最終判断は電気主任技術者への確認を前提にしてください。

独立接地とはどういう意味ですか、電技解釈が独立接地を義務づけているのですか?

独立接地とは、他の接地工事とは別に、その機器・回路専用の接地極を単独で施設する方式です。電技解釈は異なる種別の接地を分離することを一律には義務づけておらず、むしろ第18条では建物の鉄骨等を複数種別の共用の接地極として使うことを条件付きで認めています。独立接地が実務上選ばれるのは、法令上の義務というより、ノイズに弱い機器や高圧側の異常電位の影響を避けたい機器について、設計判断として選択されるケースが中心です。

接地棒同士を離して埋めれば、共用しなくても問題は起きませんか?

離隔距離を確保すること自体は有効な対策の1つですが、それだけで無条件に安全というわけではありません。接地工事の専門会社の解説では、独立接地には接地極相互の影響をなくすための十分な離隔が必要である一方、敷地の制限で多少の影響は残るため、離隔距離は計画段階で検討するとされています。「異種接地は一律2m離せばよい」という扱いは避けるべきだという設計解説もあり、離隔が難しい狭小地では、離すのではなく共用・連接して等電位化するという設計判断が取られることもあります。どちらの方針を取るかは、敷地条件・接続機器の特性・接地抵抗の実測値を踏まえた個別判断であり、電気主任技術者への確認が前提になります。

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よくある質問

連接接地と共用接地は同じ意味ですか?

厳密には別の言葉です。共用接地は、複数の接地工事の接地線を1つの共通の接地極につなぐ方式を指します。連接接地は、個別に打設した複数の接地極それぞれの接地線を、連接線(接続用の導体)でつないで電気的に一体化する方式を指します。どちらも複数の接地を電気的に結びつけて等電位に近づける点は共通しており、現場では区別せず『まとめる』という意味でひとくくりに呼ばれることも多いですが、由来が違う言葉だと知っておくと資料を読むときに混乱しにくくなります。

A種とD種の接地を共用してよいか、誰に確認すればよいですか?

現場の判断だけで決めず、選任された電気主任技術者、または電気保安協会等の外部委託先に確認することをおすすめします。共用の可否は接地抵抗値の実測値、建物の構造(鉄骨・鉄筋コンクリートの導通状態)、接続される機器の絶縁強度や許容できる電位差によって変わり、一律の正解があるわけではありません。特に高圧受電設備を持つ施設では、電気設備の技術基準の解釈や内線規程の要件を踏まえた個別判断が必要です。

総合接地抵抗値が10Ω以下なら、どの種別でも共用できますか?

電気管理技術者の解説では、総合接地抵抗値が10Ω以下ならA種・C種・D種は共用できる、という整理が紹介されています。ただしB種接地については、共用にすると地絡電流が大地を経由せず接地線を通って戻るため、短絡電流に近い大きな電流が流れてしまうとして、単独とするほうがよいとされています。これらは内線規程・高圧受電設備規程などをもとにした実務上の整理で、表現は資料によって異なるため、最終判断は電気主任技術者への確認を前提にしてください。

独立接地とはどういう意味ですか、電技解釈が独立接地を義務づけているのですか?

独立接地とは、他の接地工事とは別に、その機器・回路専用の接地極を単独で施設する方式です。電技解釈は異なる種別の接地を分離することを一律には義務づけておらず、むしろ第18条では建物の鉄骨等を複数種別の共用の接地極として使うことを条件付きで認めています。独立接地が実務上選ばれるのは、法令上の義務というより、ノイズに弱い機器や高圧側の異常電位の影響を避けたい機器について、設計判断として選択されるケースが中心です。

接地棒同士を離して埋めれば、共用しなくても問題は起きませんか?

離隔距離を確保すること自体は有効な対策の1つですが、それだけで無条件に安全というわけではありません。接地工事の専門会社の解説では、独立接地には接地極相互の影響をなくすための十分な離隔が必要である一方、敷地の制限で多少の影響は残るため、離隔距離は計画段階で検討するとされています。「異種接地は一律2m離せばよい」という扱いは避けるべきだという設計解説もあり、離隔が難しい狭小地では、離すのではなく共用・連接して等電位化するという設計判断が取られることもあります。どちらの方針を取るかは、敷地条件・接続機器の特性・接地抵抗の実測値を踏まえた個別判断であり、電気主任技術者への確認が前提になります。

参考文献・出典

  • 電気設備の技術基準の解釈 第17条・第18条(経済産業省) (第17条:A種10Ω以下、C種10Ω以下・D種100Ω以下(低圧電路で地絡時に0.5秒以内に自動遮断する装置を施設するときは500Ω)、B種は17-1表(150/Ig等)。第18条第1項:建物の鉄骨等を接地工事の共用の接地極に使う場合は一部を地中に埋設し等電位ボンディングを施し、A種・B種に使う場合は接触電圧50V以下等の条件を満たすこと(接地抵抗値によらず共用可)。同条第2項:大地との電気抵抗値2Ω以下の鉄骨等は非接地式高圧電路の機械器具のA種、非接地式高圧電路と低圧電路を結合する変圧器のB種の接地極に使用可) 確認日: 2026-10-13
  • 公益社団法人日本電気技術者協会「電気設備技術基準・解釈の解説〔その2〕電路の絶縁と接地」 (共用・連接接地(電技解釈第18条第2項)の解説:高圧受電設備規程はこの条文をもとに、接地抵抗値2Ω以下のビル等の鉄骨を接地極とする場合にA種からD種までの共用接地を認めていること、第18条第1項(平成23年7月追加)で等電位ボンディングによりA種からD種までの共用が規定されたこと) 確認日: 2026-10-13
  • 公益社団法人日本電気技術者協会「電気機器を共用接地した場合の問題点と対策」 (共通の接地母線で接地した機器の地絡時に『接触電圧=地絡電流×接地抵抗』でフレーム電位が上がること、B種とD種の接地抵抗の按分で接触電圧が決まる例、内線規程1350-13への言及、対策としてD種接地抵抗の低減・電源側の漏電遮断器・漏電火災警報器) 確認日: 2026-10-13
  • 内線規程 JEAC 8001(一般社団法人日本電気協会) (1350-13 接地線及び接地極の共用の制限:漏電遮断器で保護される電路と保護されない電路の機器の接地線・接地極は共用しないが、2Ω以下の低抵抗の接地極を使用する場合はこの限りでないとする内容(内線規程本文は有償のため未確認。でんきメモの引用と日本電気技術者協会の解説での言及により確認))
  • 株式会社日本地工「接地専門サイト|独立接地・共用接地」 (独立接地は接地極相互の影響をなくすため十分な離隔が必要だが敷地の制限で影響が残ること、離隔距離は計画段階で検討すること、目的によっては独立接地でなければならない場合があること、共用接地では事故時の電位波及・ノイズの回り込みも考慮が必要なこと) 確認日: 2026-10-13
  • 株式会社日本地工「接地専門サイト|共用接地の注意点」 (建物の鉄骨等を共用接地にした建物へ大きな電流が流れると建物電位は接地抵抗×電流で上がり、建物内は等電位化されていても敷地外の構造物や隣接住宅との間に接触電圧・電位差が生じうること) 確認日: 2026-10-13
  • でんきメモ「共用接地と連接接地とは?原理、目的」 (共用接地(各種接地工事の接地線を共通の接地極につなぐ)と連接接地(個別に施設した接地極の接地線を連接線で接続する)の定義、総合接地抵抗値10Ω以下ならA種・C種・D種を共用できB種は単独がよいという整理、内線規程1350-13の内容(電気管理技術者の備忘録)) 確認日: 2026-10-13
  • 名無し電気管理事務所「B種接地・D種接地を共用接地にするのがダメな理由」 (B種接地を共用にすると短絡電流と同じ電流が流れてしまうため単独とするほうがよいこと、B・D種を単独接地にすれば地絡電流は大地を介して戻るため小さくなるという説明(電気主任技術者の解説)) 確認日: 2026-10-13
  • 株式会社パラダイム「接地工事の種類と設計|A種・B種・C種・D種の違い、接地抵抗値と判断例」 (接地極の離隔や埋設方法は接地種別と工法を踏まえて決め、『異種接地は一律2m離せばよい』という扱いは避けること、構造体を利用してもA〜D種を無条件に共用できるわけではないこと) 確認日: 2026-10-13

確認・変更の記録

出典照合日: (AIによる照合補助)

URLのある出典8件に到達。経済産業省の電技解釈PDFで第17条(A種10Ω、C種10Ω・D種100Ω、0.5秒以内の自動遮断で500Ω)と第18条第1項(鉄骨等を共用の接地極に使う条件:一部の地中埋設と等電位ボンディング、A種・B種に使う場合の接触電圧50V以下)・第2項(2Ω以下の鉄骨等を非接地式高圧電路のA種・B種の接地極に使用可)の条文、日本電気技術者協会11102で高圧受電設備規程が2Ω以下の鉄骨によるA〜D種共用を認めていること、同06301で接触電圧=地絡電流×接地抵抗とB種・D種の按分の例、日本地工で離隔と電位波及の注意、でんきメモ・名無し電気管理事務所で総合10Ω以下のA・C・D共用とB種単独の整理を確認。是正:(1)第18条を『2Ω以下の鉄骨を複数種別の共用接地極にしてよい』としていた記述を、第1項(等電位ボンディングでの共用)と第2項(2Ω以下はA種・B種)に分けて条文どおりに修正、(2)パラダイムの記事を根拠に『A・B種とC・D種は2m以上離隔が実務基準』『近接埋設が典型的な失敗例』としていたが、同記事は『異種接地は一律2m離せばよい』という扱いを避けるよう書いているため、記述と出典sectionを実際の内容に修正、(3)出典のない『高圧側の地絡電流は数百A以上』を削除しB種の150/Igの考え方に置換、C種を『300V以下』としていた誤りを修正、(4)長野電気管理事務所の記事は10Ω共用・B種単独の記述がなくD種の値も誤記があったため外し、日本地工の『共用接地の注意点』を追加。10Ω共用とB種単独の整理、内線規程1350-13の内容は電気管理技術者の解説での確認にとどまり、内線規程・高圧受電設備規程の本文(有償)は未確認

個別設備の適合判定・技術者による承認を示すものではありません。

この内容は、第二種電気工事士ではこう問われる

接地抵抗の基準値そのものは第二種電気工事士でも頻出だが、『複数の接地極を1つにまとめてよいか』という共用の可否は、電験三種・電気主任技術者レベルで問われる一段深い論点になる。まず接地抵抗の測定原理と対地電圧の基礎を押さえておくと、共用時に何が変わるのかが理解しやすい。

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