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シールド線の接地|片端・両端を決める前に確認する条件

・ 読了目安: 5分 ・ 編集: 電材サーチ編集部(編集・出典ポリシー)

この記事の結論

シールド線の接地は、片端か両端かを一律に決めず、両端の機器のマニュアルの指定を先に確認する。電線メーカーJMACSの資料は、静電しゃへいは1点接地、電磁しゃへいは両端接地を原則とし、両端接地では大地を通るループができるため地電位差に注意するとしている。オムロンのPLC技術解説は、入出力配線のシールドをコントローラ側に近い筐体接地端子へ接続し、通信ケーブルは通信ユニットのマニュアルに従うとしている。

接地する端を決める前に、両端の機器の型番とマニュアルを確認します。 「長いから両端」「信号線だから片端」だけでは、適切な方法は決まりません。

最初にそろえる4つの条件

条件確認する内容不明なとき
接続機器両端の型番、ユニット、FG・SG・PE等の端子指定マニュアルの接地・配線の章を照会
信号接点、アナログ、通信方式、周波数・速度回路図・ユニット仕様で確認
ケーブルとルート指定品番、シールド構造、距離、動力線との並走全体図とルートの情報を整理
接地系統接続先、コネクタ・筐体経由の接続、建屋間の違い担当技術者へ確認。利用者が開放・測定して判断しない

片端と両端で何が変わるか

シールドの片端接続と両端接続の違いを示す模式図。信号線と保護接地は省略

この図は接続点の違いを説明する模式図です。実際の配線図ではなく、保護接地を省略・切断してよいという意味ではありません。

JMACSのノイズ対策資料では、静電しゃへいには1点接地、電磁しゃへいには両端接地という原則を分けて示しています。静電しゃへいを接地しなかったり両端で接地したりすると、しゃへい効果が著しく減少し、かえって誘導を拾うとされています。電磁しゃへいの両端接地では大地を通るループができるため、地電位差を無くして電流が流れないようにする必要があります。シールド構造や電気的な環境を含む説明なので、ケーブルの外観だけで方式を選べません。

オムロンのPLC技術解説には、入出力配線のシールドをコントローラ側に近い筐体接地端子へ接続する案内があります。動力線とダクトで分離できない場合に、一括シールドケーブルをコントローラ側の接地端子に接続し、入力機器側は開放する例も示されています。一方、通信ケーブルは各通信ユニットのマニュアルのシールド処理に従うと明記されています。一般的な説明より、使用する機器の指定を優先する必要があります。

条件付きの確認例

以下は実案件の施工事例ではなく、照会内容の記入例です。

想定した状況まだ決めないことメーカー・担当技術者へ確認する内容
PLC入出力へアナログ信号を配線受信側だけでよいか両端機器の接地指定、シールドの処理位置、信号共通線との関係
インバータの動力線と並走CVVSへ替えれば解消するか動力線との分離、配線ルート、ノイズ源、指定ケーブル
建屋をまたぐ通信片端を外してよいか通信仕様、接地・等電位化、絶縁や伝送方式の検討が必要か

相談用チェック票

  • 両端の機器型番・ユニット名:[ ]
  • マニュアルの版・接地指定のページ:[ ]
  • ケーブル品番・長さ・シールド構造:[ ]
  • 通信方式・信号種別:[ ]
  • ノイズが出るタイミング・同時に動く設備:[ ]
  • 既設ルート・変更箇所・写真番号:[ ]
  • 未確認事項:[ ]

撮影は安全に見える範囲で行い、端子カバーを外したり通電部へ近づいたりして情報を埋めないでください。接地の変更・測定は担当技術者と進めます。

型番と確認事項を添えてケーブルを相談する →

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よくある質問

シールドは必ず片端接地ですか?

必ずではありません。機器・ケーブル・通信規格の指定を先に確認します。JMACS資料は静電しゃへいの1点接地と電磁しゃへいの両端接地を区別しますが、すべての通信・制御回路に同じ接続を適用するものではありません。

送信側と受信側のどちらで接地しますか?

送信・受信という呼び方だけでは決められません。オムロンのPLC技術解説には入出力用シールドをコントローラ近くの筐体接地端子へ接続する案内がありますが、通信ケーブルは通信ユニットのマニュアルに従うと区別されています。実際の接続機器の指定を確認してください。

ノイズが出たら接地を外して試してよいですか?

運転中の自己判断による変更は避け、担当技術者へ相談してください。保護接地とシールド・機能接地を混同せず、停止手順と安全確認を含めて対処します。

参考文献・出典

  • JMACS ケーブルのノイズ対策 (静電しゃへいは1点接地(接地しない・両端接地ではしゃへい効果が著しく減少し、かえって誘導を拾う)、電磁しゃへいは両端を確実に接地し、大地ループができるため地電位差を無くして電流が流れないようにする必要があること) 確認日: 2026-10-13
  • オムロン 技術解説「FAコントローラ共通 FAコントローラ制御盤の設置について」 (接地上の注意事項④:入出力配線のシールド導体はコントローラ側に近い方を筐体接地端子に接続し、通信ケーブルは通信ユニットのマニュアルのシールド処理を守ること。動力線とダクトで分離できない場合に一括シールドケーブルをコントローラ側接地端子に接続し入力機器側を開放する例) 確認日: 2026-10-13

確認・変更の記録

出典照合日: (AIによる照合補助)

出典2件に到達(2026-10-13)。JMACS資料で静電しゃへいの1点接地と『両端接地するとしゃへい効果が著しく減少』、電磁しゃへいの両端接地と大地ループ・地電位差の注意を確認。オムロンの技術解説はcurl・WebFetchでは403のためアプリ内ブラウザで本文を表示し、接地上の注意事項④(入出力はコントローラ側の筐体接地端子、通信ケーブルは通信ユニットのマニュアル)と一括シールドケーブルの例を確認。出典名を実際のページ題名に修正。

個別設備の適合判定・技術者による承認を示すものではありません。

型番不明でもOK

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