STUDY PLAN
第二種電気工事士 独学の進め方
令和9年度に向けた学習計画と、科目の順番
令和9年度(2027年度)から、第二種電気工事士の学科試験は原則CBT方式になります。令和9年度の日程と受験手数料は2026年10月7日時点で未公表で、令和8年度下期の受験申込みは9月3日に締め切られました。いまから学ぶ人が最初に受けられるのは令和9年度上期の見込みで、準備に使える期間は約6〜7か月あります。学科は50問中30問正解(60点)で合格、技能は候補問題13問から1問が出て欠陥があれば不合格です。このページでは、1日30分と1日60分の2パターンで、学科を先に固めつつ複線図を第1週から紙で練習し、候補問題の公表後に技能の実作業へ移る計画を示します。あわせて、直近5回の学科250問のうち141問を占める頻出36パターンだけを1日1つ回す最短ルートも載せました。
一次資料の確認日 2026-10-07
令和9年度の試験について、先に押さえる3点(2026年10月7日時点)
試験センターは2026年4月8日に、令和9年度から電気工事士の学科試験(一種・二種)を原則CBT方式に移すと公表しました。 公表資料の表では、第二種は令和8年度が上期・下期ともCBTと筆記の併用、令和9年度以降は上期・下期ともCBTです。 災害等で通信ネットワーク障害などが起きてCBT方式で実施できない場合は、必要に応じて筆記方式で実施するとされています。 試験終了後に正答数が表示されることも、技能試験へ速やかに準備を始められる利点として挙げられています。
- 令和9年度の日程と受験手数料は、まだ公表されていません。 試験センターの第二種のページには令和8年度分だけが載っています。 参考として、令和8年度の日程案内(2025年12月付)では、上期の受験申込みが3月16日から4月6日、 学科のCBT方式が4月23日から6月7日、技能試験が7月18日または19日でした。 令和9年度が同じ時期になるとは限りません。このページの計画は、日程が出るまでの仮置きです。
- 令和8年度下期の受験申込みは、2026年9月3日17時で締め切られました。 CBT会場の予約期間も10月14日までです。これから学ぶ人が次に申し込めるのは令和9年度上期で、 日程は上記のとおり未公表です。詳しい日程と手続きは受験ガイドにまとめています。
- 筆記方式の学科試験は、令和9年度は原則として実施されません。 CBT方式の試験問題と解答は非公開です(令和8年度上期の受験案内)。そのかわり、試験終了後に正答数を確認でき、 マイページでも見られます。操作に不安がある人向けに、試験センターがCBT方式の体験版を公開しています (CBT方式のご案内)。 第1週に一度触っておくと、本番で画面操作に気を取られずに済みます。
まず、合格ラインを「問題数」で数え直す
受験案内に明記されている合格基準は、学科試験が60点、 技能試験が「作品に欠陥がないこと」です。 試験センターが公表している学科の過去問題はいずれも50問構成です。 100点満点を50問で割れば1問2点。つまり30問正解すれば合格で、20問は落としても構いません。 試験センターのCBT方式の案内にも「60点(30問/50問)」と書かれています。
この20問という余白が、学習計画のすべてを決めます。満点を目指す必要はなく、 「どの20問を捨てるか」を先に決めてよいということだからです。 一方で技能試験の基準は真逆で、欠陥が1つでもあれば不合格。ここには余白がありません。 令和8年度上期の技能試験は、受験者58,393人のうち合格者が42,875人(合格率73.4%)で、4人に1人強が不合格でした。 学科は割り切り、技能は詰める。この非対称を最初に理解しておくと、 時間の配分を間違えずに済みます。
| 学科試験 | 技能試験 | |
|---|---|---|
| 形式 | 四肢択一・120分。令和9年度から原則CBT方式 | 候補問題13問から1問・40分 |
| 合格基準 | 60点(100点満点) | 作品に欠陥がないこと |
| 出題範囲 | 7科目。範囲は受験案内に明示 | 13問が事前公表。範囲は完全に既知 |
| 採点の性質 | 加点式。20問落としてよい | 絶対基準。欠陥1つで不合格 |
| 計画の作り方 | 捨てる論点を決める | 13問すべてを時間内に完成させる |
受験案内は「学科試験問題の計算については、四則計算(加減乗除)等の筆算によって十分解答できる 前提の問題となっています」として、電卓と計算尺の使用を禁じています。 計算問題を捨てる判断をするにしても、筆算で解ける程度の負荷だと知ってから決めてください。
令和9年度上期を目指す、約6〜7か月の学習計画
想定するのは、2026年10月6日の週に学び始め、令和9年度上期に学科と技能の両方を受ける人です。 電気の知識はほぼゼロとします。学科の本番週は、令和8年度上期の学科CBT期間(4月23日から6月7日)の中ほどにあたる 第32週(2027年5月11日の週)に仮置きしました。実際の日程が出たら、全体を前後にずらしてください。 週は2026年10月6日の週を第1週とし、表の日付は各週の開始日(火曜日)です。年末年始の第13週とゴールデンウィークの第30週は、使える時間を半分にしています。
この計画の順序と、その理由
- 学科が先、技能が後。技能試験は学科に合格(または免除)した人しか受けられません。 ただし学科の準備が終わってから技能を始めると間に合わないので、学科の最後の数週間と、技能の最初の作業は重ねます。
- 複線図は第1週から紙で。複線図は学科の配線図問題でも技能試験でも使います。 紙とペンだけで始められるので、工具を買う前から練習できます。
- 計算は最後に回さず、並走させる。基礎理論と配電理論は、未経験者にとって最も重い科目です。 第1週から短い筆算の練習を入れ、暗記系のトピックの合間に挟んで進めます。
- 技能の実作業は、候補問題の公表を確認してから。 候補問題の公表は、令和7年度が2025年1月17日、令和8年度が2026年1月16日でした(試験センター)。 令和9年度の公表日は分かりませんが、過去2年と同じ1月中旬ごろであれば、公表後の2月に工具をそろえ、実作業に入れます。
- 学科は早めに受ける。学科の受験日から技能試験までの期間は、受ける日で大きく変わります。 令和8年度上期の日程で数えると、CBT期間の初日(4月23日)に受ければ技能の7月18日まで約12週間、 最終日(6月7日)に受ければ約6週間です。
1日30分と1日60分で、総時間がこれだけ変わる
| 1日30分・週6日 | 1日60分・週6日 | |
|---|---|---|
| 1週間の枠 | 180分(週3時間) | 360分(週6時間)。計画は週300〜350分前後 |
| 計画の合計(約41週) | 約120時間(学科約69時間・技能約50時間) | 約178時間(学科約95時間・技能約83時間) |
| 余白 | ほぼなし。遅れを吸収する週がない | 約62時間。遅れの吸収と休息に使える |
| 向く人 | 学科の復習を早めに終え、技能の期間に時間を足せる人 | 未経験で、計算と複線図に時間がかかりそうな人 |
1日30分の計画は、技能の時間が約50時間と、予備校コラムの目安(技能50〜100時間。非公式)の下限ちょうどで、余白がありません。 2週続けて遅れたら、休息日にあたる7日目を足すか、受験を1期先に送る判断が要ります。 余裕を取りたいなら、技能に入る第25週以降だけでも週7日目に30分を足すか、1日60分の計画にしてください。
1日30分の計画
| 時期(週) | 学科 | 技能 |
|---|---|---|
| 第1〜16週 (10月6日の週〜1月19日の週) | 1周目。配線図の入口と電気の入口(オームの法則)から入り、機器・材料、法令、施工、検査、配電、計算の順に全トピックを一巡する。計算は週に20分前後、筆算で解く。各トピックのクイズで間違えた論点は、復習ノートに残す | 複線図を紙で、隔週20分ほど。ランプ1灯からはじめ、3路スイッチ、パイロットランプ、4路スイッチへ広げる。第15週に令和8年度の候補問題から3題を描く |
| 第17〜24週 (1月26日の週〜3月16日の週) | 公式過去問を50問・120分で1回解いて現在地を診断し、誤答の論点へ戻る。2回目を解いて、同じく弱点だけを周回する | 技能の基礎(工具と支給材料、欠陥の判断基準、時間配分)を読む。2月下旬に指定工具をそろえる。候補問題の解説を読み、公表されていれば令和9年度版との差を確認する |
| 第25〜28週 (3月23日の週〜4月13日の週) | 公式過去問3回目。受験申込みとCBT会場予約の日程を、公表された案内で確認する | 単位作業7回(外装はぎ・被覆むき、輪づくり、リングスリーブの圧着、器具の取付、ケーブルの色別と極性、40分を意識した通し作業など) |
| 第29〜31週 (4月20日の週〜5月4日の週) | 公式過去問4回目・5回目。2回以上落とした論点だけ周回する | (学科に集中) |
| 第32週 (5月11日の週・学科の仮置き) | 直前復習(ひっかけ欄、誤答ノート、数値の暗記) | 単位作業を維持(輪づくり、圧着、被覆むき) |
| 第33〜41週 (5月18日の週〜7月13日の週) | (学科は終了) | 候補問題13問を1周(時間は気にせず正確さを優先)、2周目(40分のタイマーで通し、欠陥の判断基準で自己点検)、40分の通し練習、最終確認 |
1日60分の計画
| 時期(週) | 学科 | 技能 |
|---|---|---|
| 第1〜9週 (10月6日の週〜12月1日の週) | 1周目を9週で終える。電気の入口、配線図の入口から入り、暗記系と計算を交互に挟む。計算は週40分前後の筆算 | 複線図を紙で、隔週40分ほど(ランプ1灯、3路スイッチ、パイロットランプ、引掛シーリングとコンセントの混在) |
| 第10〜16週 (12月8日の週〜1月19日の週) | 任意のトピックを読み、公式過去問を3回(診断、誤答の周回、通し)。計算のパターン別演習 | 技能の基礎(工具、欠陥の判断基準、リングスリーブの選定、複線図の練習法)を読む。令和8年度版の13問のうち先に4問の複線図を紙で描く |
| 第17〜24週 (1月26日の週〜3月16日の週) | 誤答ノートと計算の維持。公式過去問4回目。公式CBT体験版を2回目。全トピックの要点とひっかけ欄の総ざらい(2周目) | 候補問題の公表を確認(令和8年度版との差分だけ見る)。単位作業10回、候補問題13問を1周、5題は2周目 |
| 第25〜31週 (3月23日の週〜5月4日の週) | 全科目の弱点クイズ。公式過去問5回目と、誤答の多い科目だけの再演を2回。直前まとめ | 2周目を終え、苦手な問題は追加で繰り返す。40分の通し練習を2回。受験申込みとCBT会場予約を済ませる |
| 第32週 (5月11日の週・学科の仮置き) | 直前復習(ひっかけ欄、誤答ノート、数値) | 単位作業の維持と、苦手な2題の複線図 |
| 第33〜41週 (5月18日の週〜7月13日の週) | (学科は終了) | 候補問題13問を3周目、弱点の問題は4周目。40分の通し練習を4回。欠陥が出た問題を判断基準の12分類に仕分けて見直す。最終確認 |
「余裕」を、事実と目標に分けて決めておく
「余裕を持って合格する」を、あいまいなまま計画に入れると、いつ受けてよいか決められません。 次のとおり、試験センターが定めている事実と、この計画が置く目標を分けて考えてください。 目標を満たしても合格は保証されません。
| 事実(試験センターの定め) | この計画で置く目標 | |
|---|---|---|
| 学科 | 合格基準点は60点(30問/50問)。CBTでは試験終了後に正答数が確認できる | 公式過去問の自己採点が、合格基準の60点を安定して上回る。さらに余裕を見るなら、連続して70点前後(合格点に5問の余裕) |
| 技能 | 合格基準は作品に欠陥がないこと。候補問題13問から1問・40分 | 候補問題13問を、40分以内・欠陥ゼロで通せる。欠陥の判断基準(12分類)で、自分で点検できる |
計画がずれたとき
- 令和9年度の日程が公表されたら、学科の本番週(第32週の仮置き)を実際の日程に合わせて、全体を前後に平行移動します。
- 学科が令和8年度より早い時期に決まる場合は、技能の単位作業を学科の前に入れず、公式過去問の通し演習を前倒しにします。技能の時間は、学科の後に挽回します。
- 学科の目標(60点を安定して超える)に届いていなければ、受験を1期先に送る判断も選べます。技能は学科より余白がないので、学科の勢いで受けるより、通しで欠陥ゼロの回数を数えて決めてください。
科目の順番は「覚えれば取れる」ものを軸に、計算は並走させる
学科は7科目。多くの教材が第1科目の「電気に関する基礎理論」から始まりますが、 電気の初学者がそこから入ると、オームの法則・合成抵抗・力率と、いきなり計算が続きます。 ここで止まる人が多い。かといって、計算を最後の1週間に押し込むのも危険です。 基礎理論と配電理論の計算問題は、取りこぼすと合格ラインが苦しくなるからです。
おすすめは次の3段構えです。計算は、暗記系のトピックの合間に1本ずつ挟み、連続させません。
第1段:入口の2つと、覚えれば取れる3科目
第1週に、電気の入口(オームの法則、直列と並列)と、配線図の入口(図記号と複線図)を同時に始めます。 続いて、 配線図、 電気機器・配線器具・材料及び工具、 保安に関する法令。 この3科目は計算がほとんどなく、覚えた分だけ点になります。 しかも配線図は技能試験の複線図に直結するので、ここで得た読図力は最後まで効き続けます。 最初の3週間でこの3科目の中心部分に触れておくと、そのあとの計算科目に向かう気力が残ります。
第2段:現場の手順として理解する3科目
電気工事の施工方法、 検査方法、 配電理論及び配線設計。 施工方法と検査方法は「どこに何を施設してよいか」「測って何を確かめるか」という手順の知識で、 暗記と理屈が半々です。配電理論はここで扱う許容電流・幹線・分岐回路が、 施工方法の判断根拠になっているので、この位置に置くと理解が早まります。
第3段:計算の基礎理論を固める
電気に関する基礎理論は、 第1週から週に1回の短い筆算(電流・電圧・抵抗)で並走させ、全体の後半で時間をかけて固めます。 他の科目を通ったあとだと「この式は何を計算しているのか」が像を結ぶからです。 配電理論で電圧降下を扱ったあとにオームの法則へ戻ると、記号の意味が体に入っています。
電気系の学科を出ている人、現場経験がある人は、教材どおり第1科目から順に進めて構いません。 科目の並び自体は試験センターが定めた出題範囲の順で、当サイトも 試験トップのロードマップでは公式の順に並べています。
頻出パターンだけを回す最短ルート(36パターン・36日)
当サイトの学科トピックは、1本が1万字を超えるものが多く、初学者が「どこから読めばいいか」で止まりがちです。 そこで、試験センターが公表している直近5回(2024年5月26日、2024年10月27日、2025年5月25日、2025年10月26日、2026年5月24日実施)の 学科試験250問を、当サイトで出題の論点ごとに分類しました。論点は113パターンに分かれ、 そのうち5回中3回以上出た36パターンで141問(250問の56%、1回あたり約28問)を占めます。 5回すべてで出た8パターン(S)だけで40問、1回あたり8問です。
合格ラインは30問なので、36パターンを全部取れても1回あたり約28問。この36パターンだけで合格できる、とは言えません。 残りの44%は5回中1〜2回しか出ない77パターンに散らばっていて、こちらは1周目の通読でひろいます。 それでも、長いページの「まずどこを読むか」を決めるには、この絞り込みで十分です。 過去5回の事後集計なので、今後も同じ頻度で出る保証はありません。
使い方は1日1パターンです。「学ぶ」のリンク先は、該当トピックの中のその論点の節に直接飛びます(節の見出しがない論点はトピックの先頭)。 その節だけ読んだら、「練習」のクイズ(トピック末尾の理解度チェックと、科目の腕試しクイズ)で確かめます。 パターン名は、下で案内する公式過去問演習の「論点で選ぶ」に並ぶ名前とほぼ同じです(区別のため一部に(配線図)(一般問題)を付けています。P001などの番号は当サイトの分類上の通し番号です)。
5回中5回出た8パターン(S)
- 直並列回路の合成抵抗(P001・5回/5問)
学ぶ: 直列回路の合成抵抗→並列回路の合成抵抗の「試験の問1型」/ 練習: 理解度チェック・基礎理論の腕試し - 電流減少係数と許容電流(P002・5回/5問)
学ぶ: 許容電流と電流減少係数の「解き方の手順」/ 練習: 理解度チェック・配電理論の腕試し - 分岐回路の遮断器・電線・コンセント(P003・5回/5問)
学ぶ: 分岐回路の設計の「覚え方:3つの規則」/ 練習: 理解度チェック・配電理論の腕試し - 作業・工事と使用工具の組合せ(P004・5回/5問)
学ぶ: 工具の「工具と工事の対応表」/ 練習: 理解度チェック・機器・材料の腕試し - 特定電気用品の判別(PSE)(P005・5回/5問)
学ぶ: 電気用品安全法の「どれが特定電気用品か」→使用制限の「見分ける3つの手順」/ 練習: 理解度チェック・法令の腕試し - 複線図による最少電線本数(P006・5回/5問)
学ぶ: 複線図への変換の「通しでやってみる」→最小電線本数の「数える手順」/ 練習: 理解度チェック・配線図の腕試し - リングスリーブの種類と最少個数(P007・5回/5問)
学ぶ: リングスリーブの「実戦」例題1〜4/ 練習: 理解度チェック・配線図の腕試し - 差込形コネクタの種類と最少個数(P008・5回/5問)
学ぶ: 同じページの「差込形コネクタで数える」/ 練習: 理解度チェック・配線図の腕試し
5回中4回出た13パターン(A)
- スイッチ類の図記号と器具写真(P009・4回/5問)
学ぶ: スイッチ類の図記号の「写真の下に小さくもう1つ図が付いている」/ 練習: 理解度チェック・配線図の腕試し - 施工で使う・使わない工具の写真選択(P010・4回/5問)
学ぶ: 写真判別の「握りの色がそのまま合否になる工具」、工具の「工具の写真はこの1点で割れる」/ 練習: 理解度チェック・配線図の腕試し - 施工に使う・使わない材料の写真選択(P011・4回/5問)
学ぶ: 電線管の付属品の「写真の1点で決める」、写真判別の「決め手を1点だけ並べる」/ 練習: 理解度チェック・機器・材料の腕試し - 電線の抵抗 R=ρL/Aの関係(P012・4回/4問)
学ぶ: 電線の抵抗の「解き方の手順」/ 練習: 理解度チェック・基礎理論の腕試し - ジュール熱・発熱量kJの計算(P013・4回/4問)
学ぶ: 電力量とkWhの「解き方の手順」/ 練習: 理解度チェック・基礎理論の腕試し - 単相2線式の電圧降下(P014・4回/4問)
学ぶ: 電圧降下の「過去問の形で解く」/ 練習: 理解度チェック・配電理論の腕試し - 電気設備技術基準の用語・電圧区分(P015・4回/4問)
学ぶ: 電気設備技術基準の「電線と配線は別の言葉」/ 練習: 理解度チェック・法令の腕試し - 点滅器の図記号と傍記(P016・4回/4問)
学ぶ: スイッチ類の図記号の「HとLで逆になる」/ 練習: 理解度チェック・配線図の腕試し - コンセントの極配置(刃受)の図記号(P017・4回/4問)
学ぶ: コンセント類の図記号の「刃受(極配置)の形」/ 練習: 理解度チェック・配線図の腕試し - 低圧電路の絶縁抵抗の最小値(配線図)(P018・4回/4問)
学ぶ: 絶縁抵抗測定の「絶縁抵抗値の基準」/ 練習: 理解度チェック・検査方法の腕試し - 必要なVVFケーブルの心線数を選ぶ(P019・4回/4問)
学ぶ: 最小電線本数の「ケーブルを1枚の写真から選ぶ」/ 練習: 理解度チェック・配線図の腕試し - リングスリーブの種類・個数・刻印(P020・4回/4問)
学ぶ: リングスリーブの「種類と刻印は束の中身で決まる」/ 練習: 理解度チェック・配線図の腕試し - 接地工事の種類と接地抵抗値(P021・4回/4問)
学ぶ: 接地工事の種類の「似た数字を出どころで分けておく」、接地抵抗測定の「接地工事の種類と接地抵抗値の基準」/ 練習: 理解度チェック・施工方法の腕試し
5回中3回出た15パターン(A)
- コンセントの傍記の意味(P022・3回/4問)
学ぶ: コンセント類の図記号の「アース付きには3つの顔がある」/ 練習: 理解度チェック・配線図の腕試し - 単相3線式の負荷端電圧・降下(P023・3回/3問)
学ぶ: 配電方式→電圧降下の「単相3線式で左右の電流が違うとき」/ 練習: 理解度チェック・配電理論の腕試し - 施設場所と配線工事の種類の適否(P024・3回/3問)
学ぶ: 施設場所と工事の可否(冒頭の6区分の表)/ 練習: 理解度チェック・施工方法の腕試し - D種接地工事の省略条件(P025・3回/3問)
学ぶ: 電線管工事の「D種接地の省略」/ 練習: 理解度チェック・施工方法の腕試し - 金属管工事の施工方法(P026・3回/3問)
学ぶ: 電線管工事の「金属管工事(第159条)」と「過去5回の金属管の問題は消去法で解ける」/ 練習: 理解度チェック・施工方法の腕試し - 低圧電路の絶縁抵抗値の基準(一般問題)(P027・3回/3問)
学ぶ: P018と同じ「絶縁抵抗値の基準」(同じ数値が配線図と一般問題の両方で出る)/ 練習: 理解度チェック・検査方法の腕試し - 接地抵抗計の補助極配置・測定前確認(P028・3回/3問)
学ぶ: 接地抵抗測定の「測定の原理と実測手順」/ 練習: 理解度チェック・検査方法の腕試し - 電気工事士法の作業区分(P029・3回/3問)
学ぶ: 軽微な工事と軽微な作業の「軽微な作業」/ 練習: 理解度チェック・法令の腕試し - 測定対象に合う測定器の写真判別(P030・3回/3問)
学ぶ: 点検の流れの「計器は写真からも当てられるようにしておく」/ 練習: 理解度チェック・検査方法の腕試し - 三相Y結線の相電圧・線電流(P031・3回/3問)
学ぶ: 交流の基礎→三相回路の電圧と結線(Y結線・Δ結線)/ 練習: 理解度チェック・基礎理論の腕試し - 分岐線の許容電流と遮断器の位置(P032・3回/3問)
学ぶ: 分岐回路の保護(3m・8m・35%・55%)/ 練習: 理解度チェック・配電理論の腕試し - 絶縁物の最高許容温度(P033・3回/3問)
学ぶ: 電線・ケーブルの種類と使い分け(要点の60℃・75℃・90℃の3段)/ 練習: 理解度チェック・機器・材料の腕試し - 計器の記号の意味(P034・3回/3問)
学ぶ: 計器の記号の「可動コイル形」から「置き方の記号」まで/ 練習: 理解度チェック・検査方法の腕試し - EMケーブルの記号と名称(P035・3回/3問)
学ぶ: 電線・ケーブルの「EMの4つの記号を名称で引く」/ 練習: 理解度チェック・機器・材料の腕試し - コンセント図記号から器具写真を選ぶ(P036・3回/3問)
学ぶ: コンセント類の図記号の「傍記が2つ並んだ図面から写真を1枚に絞る」/ 練習: 理解度チェック・配線図の腕試し
回す順番の提案:図記号→複線図→本数・スリーブ、計算は週に1〜2本
出題回数の順に上から回すと、初日から複線図(P006)やリングスリーブ(P007)に当たります。 どちらも図記号が読めることが前提で、配線図は図記号→複線図→本数・スリーブの個数の順にしか積み上がりません。 同じように、絶縁抵抗の最小値(P018・P027)とD種接地の省略(P025)は「対地電圧」(電線と大地の間の電圧)の意味が分かっていることが前提です。 対地電圧の意味は、絶縁抵抗測定の節とD種接地の省略の節のそれぞれ冒頭で説明しているので、その順に読みます。 単相3線式の電圧降下(P023)は配電方式を、三相(P031)は交流の基礎を先に読む必要があります。 この依存関係で並べ替え、計算するパターン(P001・P002・P012・P013・P014・P023・P031・P032)は上の計画と同じく連続させず、 週に1〜2本ずつ暗記系の間に挟んだのが次の36日です。1日1パターン・週6日で6週間。日曜は休むか、その週に落とした分の取り返しに使います。
- 第1週 配線図の図記号と、計算の入口:P016 点滅器の傍記 → P022 コンセントの傍記 → P017 刃受 → P001 合成抵抗 → P009 スイッチの写真 → P036 コンセントの写真
- 第2週 複線図から本数・スリーブへ:P006 最少電線本数 → P019 ケーブルの心線数 → P012 電線の抵抗 → P007 リングスリーブの個数 → P020 スリーブの刻印 → P008 差込形コネクタ
- 第3週 電線・工具の写真と、許容電流の表引き:P033 絶縁物の許容温度 → P035 EMケーブル → P013 ジュール熱 → P004 工具の組合せ → P002 電流減少係数 → P010 工具の写真
- 第4週 分岐回路と法令:P011 材料の写真 → P003 分岐回路の対応表 → P032 分岐線の遮断器の位置 → P005 特定電気用品 → P014 単相2線式の電圧降下 → P029 作業区分
- 第5週 電圧区分・接地・絶縁:P015 電圧区分と用語 → P021 接地工事の種類と抵抗値 → P025 D種接地の省略 → P027 絶縁抵抗の基準 → P018 絶縁抵抗(配線図)→ P023 単相3線式の電圧降下
- 第6週 施工・検査の計器・三相:P024 施設場所と工事 → P026 金属管工事 → P028 接地抵抗計 → P034 計器の記号 → P030 測定器の写真 → P031 三相Y結線
36日で1周したら、2周目は理解度チェックを落としたパターンだけに絞ります。 上の「1日30分の計画」なら、この36日は第1〜16週の1周目の中に、暗記系の軸として組み込めます。 36パターンを一度ずつ通った段階が、公式過去問を50問・120分で通しで解く最初の診断に向くタイミングです。
公式過去問で解くの「分野別に解く」で「論点で選ぶ」を開くと、 上と同じパターン名がS級・A級の順に並び、直近5回からその論点の問題だけを10問・20問・全部の単位で出せます。 1日1パターンの終わりに、その日の論点だけ解いて締めると、読んだ節と本番の問われ方がその場でつながります。 36パターンを通したあとの通し演習は、本番形式の模擬試験(β版)で50問・120分の時間感覚をつかんでから、公式過去問の本番形式に進んでください。
学科の最後の8週間は、仕上げに使う
学科の本番から数えて最後の8週間は、新しい論点を足す時期ではなく、1周目で通った内容を点にする時期です。 この8週間は、上の計画の第25〜32週にあたります。 使うのは、試験センターが公開している過去問題です。公式サイトには、令和6年度上期以降の直近5回 (2024年5月26日、2024年10月27日、2025年5月25日、2025年10月26日、2026年5月24日実施)のほか、 令和5年度以前の学科試験(筆記方式)の問題と解答も掲載されています(2026年10月7日確認)。 回数に余裕はありますが、古い回は現在の出題傾向と違う可能性があるので、直近の回から使うのが無難です。
| 週 | やること | 到達の目安 |
|---|---|---|
| 第1週 | まだ解いていない回の公式過去問を50問・120分で通しで解く(診断)。解説を読み、誤答の論点を一覧にする | 現在の点数と、落とした科目が分かる |
| 第2週 | 誤答の論点だけ、トピックに戻って読み直し、クイズを解く | 同じ論点を2度落とさない |
| 第3週 | 別の回の公式過去問を通しで解く。時間配分(見直しの時間が残るか)も確認する | 60点を超える |
| 第4週 | 図記号・工具・法令の数値など、暗記系のクイズを総ざらい。計算は筆算で週に数回 | 写真と名前、記号と意味がすぐ出る |
| 第5週 | 3回目の公式過去問を通しで解く | 60点を安定して超える |
| 第6週 | 2回以上落とした論点だけの周回 | 落とす論点が絞られている |
| 第7週 | 誤答の多かった科目だけ、過去問から該当の問題を解き直す | 苦手科目で半分以上取れる |
| 第8週 | ひっかけ欄、誤答ノート、数値の暗記。CBT体験版で画面操作を確認する | 本番の画面操作に迷わない |
学科を8週間で1周目から仕上げまで終えようとすると、1日30〜45分・休日90分で積み上げても約44〜54時間にしかなりません。 未経験者の目安(予備校コラムの学科50〜150時間。非公式)の下限にあたり、これだけで足りるとは言えません。 その場合は、配線図・機器材料・法令の3科目を先に固め、過去問の通し演習を優先して、 60点に届かなければ受験を次の期に送る選択肢を残してください。
各週の学習は「トピックを読む → その場の練習問題を解く → 間違えたトピックに戻る」の繰り返しです。 当サイトの第二種電気工事士対策は学科7科目・技能2科目を 合計85本のトピック(学科64本・技能21本)に分け、 各トピックに基本・応用・ひっかけの3段階の練習問題を付けています(全634問)。 1トピックが1論点なので、通勤の20分でちょうど1本読み切れる分量です。
1日の回し方 ― 20分×3で1論点
- 読む(10分)
トピックを1本読む。冒頭の問いかけに自分なりの答えを出してから読み進めると、記憶の定着がまるで違います。
- 解く(7分)
そのトピックの練習問題を解く。基本→応用→ひっかけの順に難度が上がるので、ひっかけまで正解できたら次へ。
- 戻る(3分)
間違えた問題の解説を読み、「出題者のワナ」の節をもう一度見る。ここで拾える1問が、本番の1問になります。
間違えた問題は復習ノートに自動でたまります。 週末はここだけを回してください。2周目に読むべきなのは、全部ではなく間違えた論点だけです。 ただし復習ノートの記録は、使っているブラウザの中にだけ保存されます。消える可能性があるので、 週に1回、間違えた論点を紙か表計算にも写しておくと安全です。
技能試験の練習は、学科の合格発表を待たない
ここが独学で最も差がつくところです。技能試験の候補問題13問は、令和7年度が2025年1月17日、 令和8年度が2026年1月16日に公表されました(いずれも試験センター)。 令和8年度は、上期・下期ともこの13問から出題されます。 令和9年度の候補問題は未公表で、2026年10月から学び始める人の手元には、まだありません。 それでも複線図を描く練習は、今日から始められます。
令和7年度版と令和8年度版の公表文書を、文字として読み取れる範囲で見比べたところ、 年度の表記と日付以外の違いは見つかりませんでした(図の細部までは確認していません)。 試験センターが毎年同じ13問を約束しているわけではないので、令和9年度版が出たら、 図記号・器具・施工条件の違いだけを確認してください。 公表前は令和8年度版の13問で先行して練習し、工具の購入と実際の作業は、公表を確認してから始めるのが無駄のない順序です。
学科試験をCBT方式で早めに受けるメリットは、技能に使える時間が増えることです。 令和8年度上期の受験案内では、CBT方式の結果発表は受験日から2週間経過後ですが、 試験終了後にその場で正答数が確認できます。合格基準は30問/50問なので、 正式な発表を待たず、技能の準備を進められます。 たとえば令和8年度上期の日程でCBT期間の初日の4月23日に受けると、結果発表は5月7日ごろで、技能試験の7月18日まで約10週間あります。 筆記方式だった令和8年度上期は、結果発表の6月22日から7月18日まで26日間でした。 この差は令和8年度の例ですが、令和9年度が原則CBTになるため、そのまま学習計画に効いてきます。
| 時期 | 技能でやること |
|---|---|
| 今日から候補問題の公表まで | 複線図を描く練習。紙とペンだけでできる。令和8年度版の13問で先行する |
| 候補問題の公表後(例年1月ごろ) | 令和9年度版と令和8年度版の差を確認する。技能の基礎(工具、欠陥の判断基準、時間配分)を読む |
| 2月ごろ | 工具をそろえる。とくに指定工具のリングスリーブ用圧着工具は規格適合品が必要。材料の手配も始める |
| 学科の受験の1〜2か月前から | 材料が届いている状態にして、単位作業(輪づくり・結線・圧着)を始める |
| 学科の受験後 | CBTは試験終了時の正答数で見込みを確認し、候補問題を1問ずつ通しで。40分の時間感覚を体に入れる |
| 正式な結果の発表後 | 時間が足りなかった問・欠陥が出た問だけ電線を追い足して繰り返す |
複線図は本番でも問題用紙の余白に描きます(技能試験では当日配布の保護板も使えます)。 描き方の手順は複線図を起こす5つの手順、 時間配分は40分の時間配分にまとめています。
練習材料は、実作業を始める時期に合わせて早めに手配しておくと、練習の開始が材料待ちになりません。 とくに電線は使い捨てになるので、必要な周回数から逆算して、必要量を先に見積もっておくのが安全です。
もう1つ、周回数の見積もりでよく外れるのが電線です。器具は繰り返し使えますが、 電線は切って剥いた分だけ短くなり、寸法が配線図の50%以下になると欠陥(判断基準2-2)に該当します。 2周目以降は器具を使い回して電線だけ追い足すのが、費用の面でも作業の面でも合理的です。 必要量の考え方は練習用材料セットのページに、 候補問題13問の構成要素から算出した内訳を載せています。
独学でよくある5つの失敗
- 第1科目の計算で止まる。 基礎理論から入って合成抵抗でつまずき、そこで終わる。前述のとおり、暗記系を軸に、計算を短い時間で並走させれば回避できます。
- 複線図を後回しにする。 複線図は学科の配線図問題でも技能でも問われる、この試験の背骨です。 技能の直前に始めると、描き方を覚える時間と手を動かす時間が同時に必要になって破綻します。
- 工具を試験直前に買う。 とくにリングスリーブ用圧着工具は、JIS C 9711:1982・1990・1997適合品(握りが黄色のもの)でないと 圧着マークが刻印されず、それだけで欠陥になります。借り物や中古で済ませようとして当日に気づくのが最悪です。
- 電動工具を持ち込もうとする。 充電式を含め電動工具は使用禁止で、電動機能をOFFにしても認められません。 現場で当たり前に使っている道具ほど、試験では通らないことがあります。
- 過去問を解いて終わりにする。 正解した問題より、間違えた問題の周辺論点のほうが本番で出ます。 間違えた1問を、その論点のトピックまで戻って読み直す。ここを省くと、点が伸び止まります。
教材は何を使うか
当サイトの学習コンテンツは全85トピック・練習問題634問がすべて無料です。 そのうえで、市販の教材を足すかどうかの判断基準を書いておきます。
- 紙のテキストを足す価値があるのは、移動中に読む人。 選ぶ基準は「候補問題13問の複線図と完成写真が載っていること」「その年度の候補問題に対応した版であること」の2点だけです。候補問題は年度ごとに公表されるので、古い版は図が合いません。
- 過去問は試験センターが無料で公表しています。 学科試験(筆記方式)の問題と解答は、試験実施完了後(夜)に公式サイトで公表されます(令和8年度上期の受験案内)。令和5年度以前の回も掲載されています。 一方、CBT方式の問題と解答は非公開で、令和9年度は原則CBTになるため、新しい回の公式過去問が増えるかどうかは分かりません。 市販の過去問集を買う前に、まず公式のものを解いてみてください。 掲載内容を問題集やテキストに使う場合は、教育目的など制度の意義に反しない限り許諾も使用料も不要で、出典の明記が必要です(試験センターの案内)。
- CBTの画面操作は、公式の体験版で。 試験センターが第二種学科試験のCBT方式の体験版を公開しています。問題の内容を学ぶためではなく、 画面の操作に慣れるために使ってください。
- 技能は動画が効く。 輪づくり(のの字曲げ)のような手作業は、文章より動画のほうが早いことがあります。当サイトのトピックは寸法と判断基準を担当し、手の動きは動画で補う、という組み合わせが現実的です。
学習チェックリスト(全85トピック)
科目名をクリックすると、その科目のトピック一覧と腕試しクイズに進みます。 1科目を終えるたびに、その科目のクイズで正答率と解説を見て、間違えた論点の復習から始めてください。クイズは理解度の目安で、合否の判定は模擬試験で行います。
よくある質問
令和9年度の第二種電気工事士の学科試験は、筆記方式ですか。CBT方式ですか。
令和9年度(2027年度)から、学科試験は原則としてCBT方式(会場のパソコンで解答する方式)になります。試験センターが2026年4月8日に公表しました。災害等で通信ネットワーク障害などが起き、CBT方式で実施できない場合は、必要に応じて筆記方式で実施するとされています。令和8年度は上期・下期ともCBT方式と筆記方式を選べました。試験センターの公表資料では、令和9年度以降の第二種は上期・下期ともCBT方式と記載されています。
令和9年度の試験日程と受験手数料は、いつ分かりますか。
2026年10月7日の時点で、試験センターのサイトに令和9年度の日程と受験手数料は載っていません。公表時期は分かりません。参考までに、令和8年度の日程案内は2025年12月付の文書で、上期の受験申込みは3月16日から4月6日、学科のCBT方式は4月23日から6月7日、技能試験は7月18日または19日でした。令和9年度が同じ時期になる保証はないので、日程が出るまでは計画を「仮置き」で組み、公表されたら試験センターの案内で確認してください。
第二種電気工事士は独学で合格できますか。
独学で合格を狙える条件は、公開情報としてそろっています。第1に、学科試験の合格基準点は60点で、50問中30問を正解すれば合格になること。第2に、技能試験は候補問題13問が試験前に公表されること(令和8年度は2026年1月16日に公表)。第3に、欠陥の判断基準も試験センターが公表しており、何をしたら不合格になるかが読めることです。ただし技能の合格基準は「作品に欠陥がないこと」で、令和8年度上期の技能試験の合格率は73.4%でした。独学と講座の差は、情報の有無よりも、手を動かす量の管理に出ます。
勉強時間はどれくらい必要ですか。
試験センターは学習時間の統計を公表していません。資格予備校各社のコラムでは、電気の知識がない未経験者で学科・技能あわせて100〜200時間程度という目安が示されていますが、これは公的な数値ではありません。このページの計画(1日30分・週6日の場合)を積み上げると約120時間、1日60分の場合は約180時間です。時間よりも、「学科の全論点を1周+弱点だけ周回」「技能の候補問題13問を複数周」という到達量で管理するほうが確実です。
どの科目から勉強すればいいですか。
電気の初学者なら、計算のない「配線図(図記号)」「電気機器・配線器具・材料及び工具」「保安に関する法令」を中心に入り、基礎理論の計算は第1週から短い時間で並走させるのが挫折しにくい進め方です。計算を最後の1週間に押し込むと、基礎理論と配電理論で合わせて出る計算問題を取りこぼします。配線図は技能試験の複線図に直結するので、複線図の紙の練習も第1週から始めます。
技能試験の練習はいつから始めるべきですか。
複線図を紙に描く練習は、学科の勉強と並行して第1週から始められます。工具と材料をそろえた実作業は、候補問題の公表(令和7年度は2025年1月17日、令和8年度は2026年1月16日)を確認してから、2月ごろに始めるのが現実的です。学科の受験日から技能までは、令和8年度上期の日程では最短で約6週間(CBT期間の最終日に受けた場合)しかありません。学科の最後の数週間と技能の最初の作業は、重ねて進めてください。
練習用の材料は何周分そろえればいいですか。
まず1周分で全13問を通し、時間が足りなかった問と欠陥が出た問だけ電線を追い足すのが無駄のない進め方です。器具は繰り返し使えますが、電線は切って剥いて使い捨てになります。寸法が配線図の50%以下になると欠陥(判断基準2-2)に該当するため、本番想定の通し練習は新しい電線で行うのが安全です。
市販のテキストは必要ですか。
必須ではありませんが、通勤中に紙で読みたい人には1冊あると回転が上がります。選ぶ基準は「候補問題13問の複線図と完成写真が載っていること」と「その年度の候補問題に対応した版であること」の2点です。候補問題は年度ごとに公表されるため、古い版を安く買うと図が合いません。当サイトの学習コンテンツは全トピックが無料で、練習問題も付いています。
このページの根拠
日程・金額・手続きは公表資料が更新されると変わります。申込前に必ず一次資料でご確認ください。
- 一般財団法人 電気技術者試験センター「電気工事士学科試験(一種、二種)のCBT方式への移行について(令和9年度~)」(PDF、令和8年4月8日) 令和9年度から学科試験は原則CBT方式。災害等でCBT方式が実施できない場合は筆記方式。試験終了後に正答数が表示される。令和9年度の第二種は上期・下期ともCBT
- 同センター「CBT方式のご案内」 CBT方式の体験版(第二種学科試験)、合格基準点60点(30問/50問)
- 一般財団法人 電気技術者試験センター「第二種電気工事士試験」 令和8年度の試験日程(2026-10-07確認。令和9年度の日程・手数料の掲載はなし)
- 同センター「令和8年度電気工事士試験の実施日程等のご案内」(PDF、2025.12) 令和8年度上期・下期の受験申込み期間、CBT会場予約期間、学科CBT・筆記・技能の日程、受験手数料
- 同センター「令和8年度 第二種電気工事士試験 上期試験受験案内」(PDF) 学科試験の科目と範囲、合格基準点60点、技能試験の合格基準「作品に欠陥がないこと」、電卓・計算尺の使用禁止、CBT方式の試験問題は非公開で試験終了後に正答数を確認できること、結果発表の時期
- 同センター「令和8年度第二種電気工事士技能試験候補問題の公表について」(PDF、令和8年1月16日) 候補問題No.1〜No.13、試験時間40分、公表日。令和7年度分の公表は2025年1月17日(同センターのプレスリリース)
- 同センター「第二種電気工事士試験の問題と解答」 学科試験(筆記方式)の問題・解答の公表。令和8年度上期(2026年5月24日実施)のほか令和5年度以前の回も掲載(2026-10-07確認)
- 同センター「試験結果と推移」 令和8年度上期の技能試験の受験者58,393人・合格者42,875人・合格率73.4%